365日着物です
ある日、街を歩いていると、着物姿の若い男性が眼にとまった。
彼の着物は、いわゆる伝統的な着こなしではなく、着物を自分のファッションの一つとして考えていると思われるお洒落なものであった。
その時、「着物はいいかも」と思った。
アイビーに憧れた世代であり、ファッションについては結構こだわりのある方であったが、50も半ばを過ぎた辺りから、どうも着たい服がなくなってきた。
もう、服を気にするのはよそうかと、上着はブルックスのブレザーを制服のように着る毎日が続いていた。
また、自分と同年代以上の男性を街や電車などを見た時、恰好いいなと思える人はほとんどいないと感じていた。ということは、自分自身も恰好悪いということである。
ところが、TVなどでヨーロッパの中年や老年の男性を観ると、実にお洒落で洗練されて見える。そもそも、日本人には洋服が似合わないのではないか、などとも思っていた。
そういった時に見た、若い男性の着物姿は新鮮であり、とても格好良く思えたのである。そして、少しづつ着物や和装品等を買い揃え、今では、ほぼ毎日を着物で過ごすようになった。
自分が着物で過ごすようになり、お節介かもしれないが、多くの男性にも着物の良さを分かって貰いたくなり、このブログを始めることとした。
伝える内容は、私の経験から得たことだけであり、独断も多いとは思うが、これから着物を始めてみようかという人の何らかの参考になればと、思う。